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雨漏りのメカニズムと、対策について解説しました(^▽^)/

外壁・屋根塗装・サイディング雨漏り・板金交換・カバー工法

ここ最近雨でじめじめした日が増えたかと思います。

雨によって濡れてしまっている箇所があるのに、原因がわからない雨漏りに悩んではいませんか?
雨漏りをそのままにしてしまうと、お家の腐食を進行させてしまう恐れがあり、早急に対応する必要があります。

今回は、雨漏りのメカニズムから主な原因や、板金工事について解説していきます(^▽^)/

 

目次

どうして雨漏りが発生するのか

1.雨漏りのメカニズム、実は雨漏りの原因を探るのは難しい

「雨漏り」とは、雨水が建築物のどこかから漏れ出し家の中に滴り落ちてくることを言います。

雨漏りと聞くと、屋根を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、現在では屋根材や工事技術の開発も進んでおり、屋根よりも壁や窓のサッシ、壁を貫通する給排水管の隙間から水が浸入するケースも少なくはないでしょう。

屋根をつたって滴り落ちてきた雨が壁の欠損個所から侵入してきた場合に、その侵入箇所と内部でしみができている箇所が離れている場合が多く、専門知識があってもなお欠損個所の特定はとても難しくなっています。

 

さらに、水が滴り落ちてきた箇所はあるにも関わらず、外部に欠損個所が見つからず、最終的に雨漏りではなく「漏水」または「結露」が原因だったケースもあります。もちろんですが雨漏りとそうでない場合の修理方法は変わってきます。

 

2.水の使用がないのにメーターが回っている場合は「漏水」かも

では、雨漏りと漏水の違いは何でしょうか。

「漏れているものが雨水ではない」ということです。

例えば、洗面所や浴室、建物内部の水道管・エアコンの配水管に欠損があり、そこから水が漏れ出している等です。

水を使用していないときにメーターが回っている、いつもと使用している水の量は変わらないのに、水道料金の請求額が高くなったという場合に遅漏の可能性が考えられます。

 

3.「結露」は適切な換気で防ぐ

外部に欠損があるわけでも、水道管・配水管に欠損があるわけでもないのに雨漏りらしき箇所がある場合は結露かもしれません。

結露は、暖かく湿った空気が冷たいものに触れたときに発生します。

空気が冷たいものに触れたといっても水蒸気の量が少なければ結露は発生しなくなります。

原因となる水蒸気控えることで結露を防ぐことができますが、ストーブを使わない、観葉植物を置かないなどかなり制限を受けることになる上に、人間も水蒸気を発生させます。

本当に結露対策で必要なものは、適切な換気です。

寒いからと部屋を一日中締め切っていたり、共働きのために昼間に家を締め切っていたりはしていませんか?
せめて就寝前に換気をして、空気を入れ替え、室内温度を下げることで結露は生じにくくなります。

 

屋根からの雨漏り原因は4つ

 

屋根の雨漏りには主に4つの原因があります。

 

1.屋根本体の経年劣化による雨漏り

当たり前のことですが、屋根材には寿命があります。

古いコロニアルには水を吸収し湿潤状態となり、最終的に水を透すようになってしまいます。

古い日本瓦は経過することで割れやすくなり、金属屋根は雨や雪の影響で錆が生じることで穴があき始めます。

このように、寿命が過ぎてしまった屋根材は雨漏りのリスクを高めてしまいます。

2.雨仕舞板金からの雨漏り

二つめの原因は雨仕舞板金からの雨漏り。

板金の経年劣化が進んで板金が錆びてしまったり、へこんでしまうことで、穴があき雨漏りが生じてしまいます。

最近は耐久性の高いガルバリウム鋼板が使用されますが、昔の戸建て住宅は錆びやすいトタンがよく使用されています。

トタンの耐久性能は低く、10年程度で穴が開いてしまう場合があります。

また、屋根のてっぺんにある「棟板金(むねばんきん)」は台風による影響を受けやすく、飛ばされてしまう不具合が多く発生してしまいます。

屋根本体より板金の劣化が原因となる雨漏りのほうが多くなっています。

 

3.ルーフィングからの雨漏り

ルーフィング(下葺き材)とは屋根本体や板金の下に敷きこむ防水シートのことをいいます。

40年以上昔の瓦屋根は薄い木の板が防水シート代わりに使用されていました。

現在はアスファルトが主成分の化学製品が主に使用されています。

屋根材屋板金から漏れた雨水を最終的に防いでくれるのがルーフィングです。

板金が劣化して穴が開いているにも関わらず、雨が漏れてこないのはルーフィングが機能しているからです。

ルーフィングの耐用年数は商品によって違いますが、新築時にルーフィングにこだわる方(施主様や建築会社、設計士)はほとんどいません。

そのため、ルーフィングの商品名に関する記載がなく築後20年が経過していれば、ルーフィングの機能はほぼなくなってしまっていると考えていいでしょう。

根本的に雨漏りの原因を解決するには、ルーフィングを新しくすることです。

屋根材や板金はルーフィングシートを保護する役割としての側面のほうが強くなっています。

ただし、ルーフィングを張り替えるためには、屋根をすべて剥がさなくてはいけません。

 

4.施工不良による雨漏り

雨漏りの原因となることはあまりありませんが、屋根工事業者の手抜きや施工不良による雨漏りも当然あります。

ここではよくある施工不良による雨漏りの例を2つご紹介します。

 

4-1.屋根と外壁部の納まり

連続性のない屋根と外壁下地の取り合い部で雨漏りがよく発生します。

雨仕舞の納まり上、ルーフィングシートは外壁まで余分に出す(捨て張り)ことが望ましいです。

外壁も同じく外壁の透湿防水シートは屋根まで余分に出しておくのが望ましいです。

そして、それぞれのシートを相互に重ね合わせてあげることで屋根と外壁の連続性が確保できます。

しかし、屋根と外壁は異なる職人さんが手掛けるため、各職人さんのコミュニケーション不足(もしくは現場監督の管理不足)によるもので、屋根と外壁の取り合い部の連続性の施工がおろそかになることが多くなっています。

その結果、屋根と外壁の際の部分から雨が漏れてしまします。

 

4-2.コロニアルの縁切り

屋根瓦と屋根瓦の隙間は、屋根の内部に入り込んだ雨水を出すための役割があり、この隙間を雨漏りの原因と勘違いしてシーリングなどで埋めてしまう人がいますが、それは大きな過ちです。

内部に入り込んで雨が排出されず、室内へ雨漏りしてしまいます。

特に気を付けてほしいのが塗装後の対処についてです。

コロニアル(スレート/カラーベスト)の塗装後、この隙間を塗膜で覆った状態にしてしまうと、塗膜が雨水の排出を遮ってしまい、高い確率で雨漏りが生じてしまいます。

そのため、塗装後は縁切りと呼ばれる塗膜に切れ目を入れる作業を行う必要があります。

もしくは「タスペーサー」と呼ばれる屋根の隙間を確保するための部材を塗装前に取り付ける必要があります。

残念ながらこの縁切り作業を行わない塗装業者さんがおり、その場合は明らかに手抜き工事です。

 

雨漏り発生別ランキング

最も雨が漏れやすい部分は「谷樋板金」からの雨漏りです。

谷樋板金とは屋根と屋根の取り合い部に用いられる板金のことで、屋根本体の下に板金を敷きこまれる「逆への字」型の板金です。

次に続くのが「屋根本体の経年劣化」です。

雨や紫外線によってダメージを受け続けることで、屋根の防水機能が損なわれ最終的に雨漏りが発生してしまいます。

3位以降には下屋根と外壁の取り合い板金、パラペット板金などが続きます。

グラフが示す通り、板金がらみの雨漏りが全体の7割以上を占めています。

屋根は板金からの雨漏りが群を抜いて多くなっています。

 

板金の問題点と特徴

1.板金は瓦より劣化が早い

瓦屋根の寿命は約60年で、本来であれば瓦屋根は60年に1度の改修工事で済みます。

ところが、瓦屋根の雨仕舞部分には「板金」が使用されています。

古い建築物である場合、板金は「トタン(亜鉛鋼板)」や「銅」が使用されています。

トタンの耐久性は低く、約20年程で錆や穴あきなどの不具合が発生することがあります。

現在では、板金部分に「ガルバリウム」や「ステンレス」といった高耐久の鋼板を用いていますが、それでも陶器や粘土の瓦に比べると板金の耐久性は劣ってしまいます。

瓦屋根は「瓦」と「板金」「漆喰」と寿命の異なる素材で構成されている屋根になっています。

コロニアル(スレート)の屋根も同様で、コロニアルと板金では素材が違うので、寿命も異なります。

異なる素材で構成された屋根の場合、各素材の寿命の足並みをそろえることはとても難しいといえます。

 

2.板金の雨漏りはジワジワ進行型

板金やルーフィングシートの劣化はゆっくりと進行します。

そのため、雨漏りもゆっくりと発生します。

「錆から小さな穴があき、徐々に雨水が建物内部へ、そして天将裏に雨水が到達する」といったプロセスになっています。

屋根の板金は目立たない部分に使用されているため、板金の劣化を日常的に確認することはほぼ不可能になっています。

ある日突然、天井裏に雨染みができ始めてから屋根の異変に気付くことになります。

 

3.板金を取り付ける職人さんは様々

これまで示した通り、屋根の雨が漏れやすい部分には「板金」が使用されていいます。

複雑な屋根であるほど、雨仕舞部分には板金を使用する頻度が多くなり、同時に高い板金取り付け技術が求められます。

建設の専門分野に一つに「板金工事業」という分野があるほどです。

実際の建設現場は「板金工職人さん」だけではなく、「瓦屋根職人さん」や「大工さん」が板金を取り付けることが多くなっています。

もちろんベテランの「瓦屋根職人さん」や「大工さん」であれば、高い技術の板金取り付けが期待できるでしょう。

しかし、日常的に金属を切ったり、折り曲げたりしている「板金工職人さん」のほうが高い技術の板金施行ができるはずです。

もし、屋根からの雨漏りが疑われる場合には「板金工事会社」もしくは「板金工職人さん」に相談するとよいでしょう。

 

板金からの雨漏り解決策

1.板金に耐久性の高い素材を用いる

雨仕舞板金は水が集中するところに使用されるため、傷みやすく不具合が多い部分です。

したがって、板金の素材は錆びにくく、穴が開きにくい高耐久製品を使用しましょう。

板金に用いられる素材の耐久性は【ステンレス>SGL>ガルバリウム=銅>トタン】の順番になります。

 

2.ルーフィングに高耐久性を使用する

ルーフィング(下葺き材)には耐久性の高い製品を使用しましょう。

最低でも「改質アスファルトルーフティング」と同等以上の性質をもつ製品の使用が望まれます。

 

3.金属屋根を使用する

例えば、屋根にガルバリウム鋼板を用いれば、屋根と板金が同質素材になります。

つまり、屋根と板金の寿命ギャップが解消され、屋根のメンテナンススケジュールを一元的に管理できることになります。

瓦屋根の場合、板金だけを修理したとしても、瓦が割れたり、漆喰が崩れたりするため一元的に屋根を管理するのが困難です。

また、金属屋根は「板金工職人さん」が手掛ける工事です。

屋根の弱点である雨仕舞板金部分を含めて、屋根工事を一人の職人さんに任せることができます。

 

まとめ

最後までお付き合いいただきありがとうございました(^▽^)/

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