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今のうちに台風対策をしておきましょう! 放っておくと大きな被害に・・・

外壁・屋根塗装・サイディング雨漏り・板金交換・カバー工法

ジメジメとした梅雨ももう開ける頃ですが、皆さんはこれからの時期に向けて台風対策はしていますか?
特に8~9月ですがここ5年間の統計を見ると毎年平均10個ほど発生し、その半数近くの台風がお住まいに大きな被害を与えています。

実際に台風で被害を受け補修を行った事があるという方も多いのではないでしょうか?

そして台風被害に遭った時点で業者に連絡しても、他のお住まいも同じ状態であることから対応が遅いと感じた方も非常に多いかと思います。

台風によって被害を被ってしまった場合は、雨漏りを起こさせないようにする為にも早急に補修するしかありません。

しかしもしそのような台風被害を、簡単な対策で防ぐことが出来るのなら是非行っておきたいですよね。

そこで今回は台風によって起こり得るお住まいへの被害と台風が通過する前に実践できる台風対策、台風で被害に遭ってしまった場合のメンテナンス方法もあわせてご紹介します。

夏に多く発生する台風ですが、実際には年間平均24件も発生しており1年を通して被害に遭う可能性がありますので、定期的に台風対策を行いお住まいの破損や雨漏りの点検をしましょう。

 

目次

台風被害の多くは強風と大雨です

 

台風とは低気圧域内の「中心付近の最大風速が17.2m/s(秒)以上のもの」と定義されるための毎回雨が降るとは限らないのですが、雨雲が発生しやすく天気が荒れやすくなってしまうので、強風と大雨がセットというイメージが強いかと思います。

日本は地理的要因から台風が発生しやすいため毎年各地で数多くの台風被害が報道されていますが、台風による多くの被害はその凄まじい風と大量の雨にあります。

では実際にどのような被害が起きるかを解説していきます。

 

1.強風による破損

大きな渦を巻いて日本を縦断することが多い台風ですが、その勢力は「強い」「非常に強い」「猛烈な」台風に分類が分けられます。

おそらく天気予報で確認した時点で警戒度も異なるかと思いますが、何れも真っ直ぐには歩けないような風の強さです。電車の遅延や飛行機の欠航等皆さんの通勤等にも悪影響を与えますが、常に雨風を凌いでいるお住まいにも大きな影響を与えてしまいます。

 

台風のおおよその勢力を示す目安(台風の強さ)

例えば瓦や屋根の頂部に取り付けられている棟板金が捲れ上がってしまった、雨樋やカーポートの屋根材が飛ばされてしまった等、もしかしたら経験をされたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
どのようなお住まいにも破損する可能性はありますが、築年数が経過したお住まいは徐々に瓦がずれ始めたり釘や金具による固定が弱くなったりと、特に被害を受けやすい状態になってしまいます。

台風によって屋根や外壁に被害が及んでしまうと、周辺のお住まいへの拡大被害が雨漏りを起こすなど二次被害が生じてしまう恐れもあります。

 

2.大雨による雨漏り・破損

強風同様お住まいに大きな損害を与えるのは吹き込む大雨です。

強風で破損してしまった瓦や棟板金部分に強く雨が吹き込むことで雨漏りを起こしてしまうことがあります。

普段の雨では雨漏りをしたことがないのに、台風などの吹き込む雨で雨漏りを起こしてしまうお住まいもあるかと思います。

これは普段雨の影響を受けにくい外壁等の経年劣化が大きく関係している可能性もあります。

ベランダやバルコニーでも降水量が増え排水が間に合わないことから、防水層を傷め雨漏りを起こす恐れもありますので通常の雨天と同じと考えずに万全な台風対策を行わなければなりません。

 

事前に行っておきたいお住まいへの台風対策

勢力の強い台風が発生した場合は甚大な被害を免れない場合もありますが、皆さんの定期的なメンテナンスと対策で防げるケースもございます。そこで台風による被害を防ぐ為にどのような対策を行っておくべきか、部位別にご紹介したいと思います。風が強くなると飛来物で怪我をしてしまう危険がありますので、台風が接近する前に作業を終わらせておきましょう。

 

事前の台風対策1

屋根は強風や降雨の影響を最も受けやすい場所です。屋根材ごとに施工方法と対策が異なりますので、多くのお住まいで使用されている3種類の屋根材で出来る台風対策をご紹介します。

 

・瓦

現在の瓦は防災瓦と同様に台風などの強風や地震の揺れに耐えられるよう、かみ合わせるような構造の瓦を釘で留めていますが、以前は4列に1枚しか釘で留められていなかったため外そうと思えば部分的に取り外せるような構造でした。
部分的な補修を行うには非常に便利な構造なのですが、釘で留められていないことによって台風の際に捲れるといったトラブルも起こしかねません。

特に施行直後は綺麗に瓦がかみ合っていても経年劣化によって瓦の角がとれ隙間ができることで、瓦がずれやすくなってしまいます。

長期間使用している瓦は落下する恐れがありますので、定期的に差し替えや葺き替え、ラバーロック工法で台風等によるズレを防いでいきましょう。

冠瓦とのし瓦を積み上げ形成している棟は屋根の中でも台風の影響を受けやすい部位です。

瓦の並びが綺麗でずれていないか、銅線に緩みがないか切れていないか、瓦を固定する役割を持つ漆喰にひび割れや剥がれが起きていないかを定期的にチェックしておきましょう。

漆喰補修はおよそ10年に1回、棟取り直しは15~20年に1回、雨水の浸入を防ぐ防水紙は20~25年に1回葺き直す必要があります。

 

・スレート屋根

多くのお住まいに使用されているスレート屋根材(コロニアル・カラーベスト)ですが、薄い形状であるばかりに劣化が進行していると台風による強風で煽られ割られてしまう可能性があります。

屋根材が割れたとしても雨漏りを発生させるとは限りませんが、屋根材の下に葺かれている防水紙が露出してしまうことで雨漏りのリスクが各段に上がってしまいます。

定期的な塗装メンテナンスを行うことでスレート屋根材の経年劣化(ひび割れ・屋根材の吸収)を押さえることができます。

 

・棟板金

スレート屋根の頂部は棟板金で覆われていますが、板金を固定している釘に抜けや浮きがあることで、台風などの強風時に飛散してしまいます。

台風時に非常に多いご相談が雨漏りと、この棟板金の飛散です。

特に築10年を経過しているお住まいは破損を起こす可能性が高くなるため、屋根塗装とあわせてビスでの再固定や棟板金交換工事で下地貫板からの補修を行いましょう。

 

2.金属屋根

高耐久屋根材として近年注目され、新築住宅に選ばれている金属屋根材ですが、一般住宅に限らず折板屋根や瓦棒屋根等は工場や倉庫、公共施設など昔から多くの建物に使用されています。軽量で耐久性に優れ万能な金属屋根材も台風によって捲れや雨漏りを起こす可能性がありますが、破損を引き起こす原因の多くは経年劣化による錆です。これはメインにあたる屋根材だけでなく、固定している釘やビス、ボルトも表面皮膜が傷むことで錆びて劣化してしまいます。錆は一度発生すると接触している部位に拡大し、徐々に腐食させてしまい穴を開けることがある為、金属屋根材にとっては正に天敵です。

経年劣化の原因でもある錆の発生を防ぐにはズバリ塗装です。金属屋根材は塗料の密着性が悪い為、ペーパー掛けによる目粗しやプライマー等適切な下地処理を行った上で、錆の発生を防ぐ塗装メンテナンスを行いましょう。

 

3.外壁

工場で加工したパネルを張りあわせることで短い工期で仕上げられる外壁材ですが、パネル間はどうしても隙間(目地)が出来てしまう為シーリング材を打設し埋める必要があります。現在は15年超の高耐久シーリング材がありますが、新築に使用されるシーリング材は耐用年数が5年前後と決して長くはありません。築10年前後で塗装メンテナンスを検討される方が多いとは思いますが、この時点でシーリング材が肉痩せ・亀裂を起こしていたという事があるのではないでしょうか?

シーリング材が劣化してしまえば台風で雨水が吹き込み外壁材の腐食や雨漏りを起こす恐れがありますので、必ず劣化してしまう前に塗装とあわせて打替え補修を行っておきましょう。

 

・窯業系サイディング・ALC外壁

工場で加工したパネルを張りあわせることで短い工期で仕上げられる外壁材ですが、パネル間はどうしても隙間(目地)が出来てしまう為シーリング材を打設し埋める必要があります。現在は15年超の高耐久シーリング材がありますが、新築に使用されるシーリング材は耐用年数が5年前後と決して長くはありません。築10年前後で塗装メンテナンスを検討される方が多いとは思いますが、この時点でシーリング材が肉痩せ・亀裂を起こしていたという事があるのではないでしょうか?

シーリング材が劣化してしまえば台風で雨水が吹き込み外壁材の腐食や雨漏りを起こす恐れがありますので、必ず劣化してしまう前に塗装とあわせて打替え補修を行っておきましょう。

 

・外壁モルタル

事由性が高く継ぎ目のない綺麗な仕上がりが実現できるのがモルタル外壁ですが、主原料の都合上どうしてもひび割れ(クラック)が発生しやすい外壁材です。

ヘアクックはどのような住宅にも発生する可能性があるものです。

雨水が入り込む危険性は低いのですが、ヘアクラックを放置し構造クラックに発展してしまうと、台風時の吹き込む風で雨漏りを起こしてしまいますので、必ずクラック補修と塗装メンテナンスを徹底しモルタル外壁の劣化を防ぎましょう。

 

4.雨樋

屋根やあ外壁よりも外側に取り付けられている雨樋は風の影響を受けやすいことから。屋根と同様に、補修のご相談をいただくことが多い部位になっています。

多く使用されている塩化ビニル・合成樹脂製は衝撃に耐えきれず破損してしまうこともありますが、築年数が経過することでより一層破損してしまうリスクが高くなってしまいます。

というのも雨樋には可塑剤が含まれており、風等による動きに対応できる柔軟性が保たれています。しかし雨水や太陽光に晒され続けることで可塑剤が染みだしてしまい、雨樋が硬化することで少しの衝撃でも割れやすくなってしまいます。

メンテナンスが疎かになりがちな雨樋ですが塗装による表面保護で経年劣化を防ぐ事が出来ますので、屋根外壁塗装の機会にしっかり塗り直していきましょう。

 

5.バルコニー・ベランダ・陸屋根

ガーデニングや物干しスペースとしても活用できるベランダ・バルコニー・陸屋根には、通常の屋根とは違いほとんど傾斜(勾配)がありません。その為如何にスムーズに雨水を流すことが出来るのかという事が重要になります。しかし泥等で排水が妨げられるとプールの様に水が溜まり防水層を傷めてしまいます。

雨水を全て集め地上に流す役割を持つ排水ドレンも経年劣化により腐食してしまうと、目視では確認できない部分に穴が開き、ドレン内部で雨漏りを起こしてしまいます。

 

台風被害にも火災保険や共済が適用されます

屋根や雨樋に台風対策を万全に行っても通過する台風の勢力は計り知れない為、破損してしまう可能性が0にはなりません。2018年の台風21号、24号でも多くのお住まいが被害に遭いました。実際に屋根塗装を行ったばかりにも関わらず台風で棟板金が外れてしまった、スレート屋根材が剥がれてしまったとご相談をいただくことも少なくありません。

そこで補修の際に是非利用していただきたいのが火災保険や共済です。火災保険や共済は台風や雹、雪害といった自然災害による破損に適用され3年前の被害まで遡って申請することが可能です。

保険や共済適用になれば台風による被害も自己負担なく原状復旧を行う事が出来ます。屋根や外壁の補修工事には高い確率で足場仮設が必要となってしまいますが、火災保険や共済には足場仮設費用や破損してしまった屋根材等の撤去・処分費用も申請することが出来ますので、この機会に屋根外壁塗装工事等お住まい全体のメンテナンスをされる方も多くいらっしゃいます。

火災保険や共済を利用するにあたってはいくつかルールや注意点がございますので、火災保険等を利用した施工経験が多い業者を選び工事を依頼しましょう。

 

まとめ

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

これからの時期の為に早めに台風対策を行うことで、大きな被害を防ぎましょう(^▽^)/

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