今回は「外構リフォーム」について話していきたいと思います。
まず初めに「外構」ってなにと思う方もいるかもしれないので簡単に説明していきます。
外構とは、塀や門、庭、植栽、アプローチ、車庫など、建物の周りのことをいいます。
エクステリアともいい、マンションでも一戸建てでも、外観と合せて建築物の顔となるところです。
外構には、塀で囲まれた遮断性の高いものから、囲いを設けないオープン外構、垣根やフェンスなどで囲む中間的なものなどがあります。門扉から玄関まで長いアプローチがある広々とした敷地などでは、個性的な造園を楽しむこともできます。
知っている方は、ここで「エクステリア」とは何が違うの?と思う方もいるかと思います
ですので、「エクステリア」と「外構」の違いについて話していきます。
エクステリアとは住居の外観や外壁を意味するが、住宅敷地まわりのエクステリアを指す場合には一般に屋外構造物の門扉、塀といった外柵、車庫などのほか、庭とそこに設置されるウッドデッキ、トレリス、パーゴラ、植栽、その他の設備なども含め敷地内の外部空間全体をさす場合が多いです。
目次
外構の失敗例
新築を建てた際に最も失敗しやすいと言われている外構ですがどのような事が失敗例に繋がってしまうのか、内装にこだわる分外構が疎かになりやすいからです。
「とりあえず駐車場だけあればいいや」と思うかもしれませんがそこに大きな落とし穴があります。ですので外構も細かい部分まで検討しないと使い勝手に苦労するかもしれません。また地面に面した外構は後からリフォームするには手間がかかりお金もかかります。
後悔のない家作りをするには外構にも気を配る事が大切になってきます。
駐車場のスペースが狭い
最も外構で失敗例のあるのは駐車場のスペースです。
「実際に使ってみると使いづらかった」との声が少なくありませんでした。設計者が決めた広さにしたが、いざ車を入れたら発進しづらい、駐車しづらいという事が起こってしまいます。
また初めは軽自動車を入れていたが、家族が増えて普通車に乗り換えた時などに駐車スペースが狭いことに気づく事もあります。
財団法人の駐車場整備推進機構によると、戸建て住宅で車1台に必要な車庫の広さは、以下が基準とされています。
小型自動車 奥行き5.0×幅2.6m
軽自動車 奥行き4.0×幅2.2m
普通車・大型自動車 奥行き5.9×幅2.9m
車椅子がいる場合 奥行き6.0×幅3.9m
なお、いずれも前面の道路に対して直角方向に駐車する場合の数値です。
建物の場所や道路の状態によっては、さらに余裕を持って駐車スペースを用意しましょう。また、カーポートと家の玄関までの距離が遠いため、雨天のときに濡れてしまうという事例も珍しくありません。
2台以上の車を縦に配置してしまい、「後ろに入れた車だけ使用するときに面倒」という失敗談もあります。
駐車場を作る際には、広さだけではなく設置位置も確認するようにしましょう。ちなみに、駐車場の地面をコンクリートにして、コケに悩まされる方もいます。
駐車スペースの地面には、タイルを採用すると良いでしょう。タイルは高価なため難しいという場合には、一部分に使用するだけでも違ってきます。
またお子さんがいる家庭には大きくなると自転車に乗るようになってきます。
自転車を買ってから自転車のスペースがないことに初めて気づくかもしれません。
よく車の後ろに自転車をおく家庭がありますが、あれはやってはいけません。実際に車の裏においといて、強い風が吹いてしまった時、自転車が倒れて大事な車に傷がつく事があるようです。
場所も狭いので、簡単に出し入れできないのです。ですのでお子さんのいる家庭ではこう言った注意が必要になってきます。
塀と門扉をつけなかった
塀や門扉は、取り付ける際に費用が高額になるため、予算の問題で削る人が増えています。しかし、不法侵入を防止するためにも、塀や門扉は不可欠です。
「玄関や窓の空き巣対策は万全だから大丈夫」と思う方もいるかもしれませんが、門扉や塀がない住宅には、道路で遊んでいるお子さんがボールで遊んでいる時など門があれば庭にボールが入って来ることは少なくなります。
また門がないと敷地内に入る音が一切ないので門があるだけでも不法侵入の防止に繋がります。
家族のプライバシーを外から守るためにも、門扉や塀は重要です。
もし後付けする場合は、目隠しフェンスがおすすめです。
水道がない
家の外に、立水栓があると何かと便利です。
靴を洗ったり、散歩から帰ってきた子供やペットの手足を洗ったり、庭の水まきに必要だったりと、水道は何かと役立ちます。
外の水道で多いのが、設置する位置の問題です。
勝手口付近に立水栓を採用し、基本的にはホースを使用すればOKのように思いますが、洗車のときに相当苦労します。
できれば駐車スペースの近くにも、散水栓を設置しておくと安心です。
野外コンセントを付けなかった
コンセントについては外構・室内に関わらず、位置が悪かったり数が足りなくなったりと、新築で後悔する例が多くあります。
屋外のコンセントは一般的に、住宅の間取りが決定した後、電気工事の打ち合せの際に決めていくものですが、この時点で外構の設計イメージができていないと、必要な箇所が判断しがたくなってしまいます。
夜間に電気を必要とするのが、駐車場です。玄関付近にも、夜間照明を付けたくなるかもしれません。バーベキューを楽しみたい方なら、庭やバルコニーにもコンセントが必要になりますね。またご自分でDIYなどする方にはコンセントはないと話になりません。
なお、ご自身でベランダを高圧洗浄されるなら、ベランダにもコンセントを付けておきましょう。窓を開けたままベランダ洗浄をせずに済みます。
洗濯物を干す場所がない
後回しに考えてしまうのが、洗濯物を干す場所です。
庭やベランダでも範囲が限定されるので、外構にも洗濯物を干せるスペースが少しでもあると、日々の家事が効率的になるでしょう。洗濯はほぼ毎日欠かせない作業ですから、人数分の洗濯物を干す場所をキープしておきましょう。
雨で滑りやすくなる床材は避ける
雨で濡れると、滑りやすくなる床材は使わないようにしましょう。
特に、アプローチでの高齢者の転倒事故でリフォーム依頼をされる方が増えています。見た目も大事ですが濡れても滑りにくく、掃除がしやすい材質をチョイスしましょう。水はけが悪い床材でも、水が溜まるので用心しなくてはなりません。
ノンスリップ加工されたタイルを採用するのが望ましいです。
打ちっぱなしのコンクリートにしたければ、表面を粗く仕上げてもらうようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は外構リフォームについてお話ししました。
以下のこと踏まえた上で今後のリフォームに役立てれば幸いです。