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あなたは屋根瓦の修理方法を知っていますか?プロが解説します!

雨漏り・板金交換・カバー工法

今時は家に瓦をつける事が少なくなっていますが、叔父、叔母の家は比較的に昔作りの家が多いと思います。また中古住宅を購入した方は屋根瓦が多いと思います。

瓦自体は50〜60年持つと言われてますが、瓦を支えるルーフィングや漆喰部分は20年ほどしか持たないと言われております。

屋根瓦自体が割れていなくても適度なタイミングでリフォームが必要になってきます。なので瓦自体が割れているとかなりの年数が立っている可能性があるので注意が必要です

 

本題ですが、『じゃあどうすれば良いの?』

屋根瓦には「葺き替え」「葺き直し」「カバー加工」「部分修繕」の4つがあります。

それぞれの方法には特徴やメリット、デメリットが存在するので見ていきましょう。

目次

屋根瓦の一般的な修理方法

葺き替え 瓦も下地も総取り替え

屋根瓦が広範囲にわたってひび割れしていたり、落ちてしまったりするときは、「葺き替え」が必要になります。

屋根瓦を取り外し、下地部分を全て直して新しく瓦屋根を葺くことを「葺き替え」と言います。ルーフィングや漆喰は元々20〜30年ほどしか持たないため、屋根瓦を全部取り換えるときはルーフィングも新しくする方が無駄がなくなります。葺き替えをする屋根瓦が新しくなりますので、外観も美しくなります。

またルーフィングや漆喰などの下地部分が新しくなるので雨漏りしなくなり、家内の保温性や防音性も高くなります。

葺き直し 下地は全部修理、瓦は再利用

屋根瓦を新しくせず瓦は再利用し、下地部分を修理することを「葺き直し」と言います。

屋根瓦を一度全て取り外し、ルーフィングや漆喰部分などの下地部分を全て修繕します。

その後前に使っていた屋根瓦を一枚ずつ並べていきます。

屋根瓦と比べるとルーフィングや漆喰の下地部分の方が寿命が短いです。

そのため屋根瓦が修理が必要になる前に、ルーフィングや漆喰などの下地部分の修理が必要になってきます。

「じゃあ下地部分を放置してたらどうなるの?」って思う方もいます。

屋根瓦の接着面が弱くなるので強い風や雨などで瓦落ちてくる可能性があります。

またそれだけではなく、雨漏りや隙間風の原因になります。風が天井を吹き抜ける音が聞こえたり、室温が一定に保たれなくなったりします。

そのままの状態で放置すると、屋根が抜けてしまうこともあります。

カバー工法 ー既存の屋根の上に新しい瓦を葺

手間をかけずに表面の瓦だけを新しくしたい場合は、現在の瓦に新しい瓦を重ねて葺く「カバー工法」を取ることもあります。

既存の瓦を外す必要がないため、スピーディに外観を新しくできるだけでなく、廃棄物が出ないというメリットがあります。

下地部分にまったく問題がないときは、瓦部分だけを葺き替えます。

しかし瓦を葺き替えるためには、既存の瓦を外して新しい瓦を並べるという手間がかかります。作業量が多くなる分、業者に支払う費用が高くなり、古い瓦を廃棄する手間と費用もかかってしまいます。

*カバー工法はデメリットが多い?!

カバー工法は、既存の屋根にさらに新しい瓦を乗せるため、屋根全体の重量が大幅に増えることになります。

そのため、建物の耐震性が下がったり、家屋の枠組みにかかる負担が大幅に増え劣化が早くなる場合があることがデメリットです。カバー工法がもっと合理的になる選択肢になるのは、屋根がアスベストが使われている場合です。アスベストを廃棄する必要がなくなるため、吹き替えに比べてコストを抑える事ができます。それ以外の場合でカバー工法を勧められた場合には、強度の問題がクリアされている事をよく確認しましょう。

部分補修 瓦が壊れているのを交換、修理

下地部分に問題がないことが分かっており、なおかつ瓦数枚だけが割れていたり欠けていたりする場合は「部分修繕」で修理をします。

瓦のダメージが深刻なときは、問題のある瓦だけを新しい瓦に取り替えれば部分修繕は終了です瓦のダメージが特に深刻ではなく、なおかつ瓦が外れないときや既存の瓦と同じ瓦が見つからないときは、瓦修繕用のパテやテープでトラブル部分をカバーします。

部分修繕の場合は業者に頼らないで自分で直せることもあります。

DIYよりプロにやってもらうのがおすすめ

部分修繕だけでなく、葺き替えや葺き直し絶対にDIYが不可能というわけではありません。しかし屋根の上に上がって作業をしますので、手軽にできる作業とは言えません。

DIYでやるとメリットよりデメリットの方がより多いのです。

なぜデメリットの方が多い理由についてご紹介します。

1 費用を節約するためにDIYをするのに、屋根から転落して大ケガをしては意味がないです

屋根に上がるときは、かならず安定した足場を作り、無理な姿勢を取らなくても作業ができるようにしておきましょう。

2 表面的には数枚しか瓦がひび割れていなかったとしても、瓦の裏や重なった部分がひび割れているということがあります。

ご自分で屋根瓦の修理をするときも、修理する瓦だけでなくその周囲の瓦も、裏面や側面を厳しくチェックするようにしてください。

3 屋根瓦にずれがあると、瓦が滑り落ちたり屋根全体の外観を損なったりすることにもなってしまいます。

修理を終えて瓦を敷き詰めるときは、ずれがないようにきっちりと敷き詰めてください。

特に釉薬瓦やテラコッタ瓦、いぶし瓦などの陶器でできた瓦は焼く時に縮むことがあり、1つずつ微妙にサイズが異なります。

プロ業者に屋根瓦修理を依頼する場合

安全面と外観面だけではなく、家を長持ちさせるためにも、プロの業者に屋根瓦の修理を依頼する事が最善策になります。業者に依頼する前に、おおよその費用相場を知っておきましょう。

足場代

足場は必ずと言って良いほど必要になります。足場をしっかりと組む事で、工事を安全に進められるかが大きく変わってきます。どの程度の範囲の屋根を修繕するかによりますが

30坪程度の建坪の住宅屋根瓦全体を修繕する場合では足場だけで15〜20万円ほどかかります。

瓦代は50〜180万円ほど

どの種類の瓦を使うかによって瓦代は大きく変わってきます。

一般的な釉薬瓦は1平米あたり5000〜15000円です。建坪30坪の屋根なら施工費込みで50〜150万円ほどかかります。

また、高級瓦として使用されているいぶし瓦は1平米あたり8000〜18000円ほどが相場になっています。建坪の30坪の屋根なら施工費込みで80〜180万円ほどかかります。

ルーフィング交換は20万ほど

ルーフィングを張り替える場合には20〜30万円ほどかかります。

漆喰部分には亀裂や剥げなどが見られる場合には補修箇所と補修面積によってさらに高額の費用が請求されます。

雨漏りチェックにも費用がかかる

部分的に瓦を交換してもらう場合は、瓦のひび割れやルーフィングの劣化を調査さするために、任意で雨漏りチェックをしてもらう事があります。チェック方法によりますが、

料金が変わる事があります。最も一般的な散水調査で10〜30万円ほどかかります。

まとめ

以下の事を読んでわかるように家を長持ちさせたなら屋根瓦の修理は業者に任せましょう

屋根瓦の修理は自分で安く行うことも不可能ではないものの、専門性が高く、失敗の可能性が高い工事になります。

屋根工事自体は高額ですがプロの業者に頼む方が家を長持ちさせることにもなり、長い目で見れば自分で屋根瓦を修理することよりもお得になる事が多いです。

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