後悔しない外壁塗装の色の選び方!
「外気塗装をするなら汚れが目立ちにくい色を選びたい」お客様に希望の色をお伺いすると、ほとんどの方がこうおっしゃいます。
確かにお住まいの築年数が増えると、外壁の汚れが目立ってくるものです。
このとても気になる外壁の汚れですが、実は塗替えの際に選ぶ色によって『ほとんど目立たない』ものから『とても目立つ』ものまで大きく変わってきます。
最近は低汚染塗料や防汚塗料といったセルフクリーニング機能を備えた塗料も増えています。
汚れが目立ちにくい色を選びつつセルフクリーニング機能を備えた塗料を使用すれば、汚れに関しては最強の壁になるでしょう。
目次
汚れの原因とその色について
汚れは外壁に付着したさまざまな物質がその素になっています。
これらが付着しただけでなく、蓄積して目立つようになったものが汚れです。
その汚れの素を探っていきましょう。
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砂・土埃
砂色の標準的な汚れの色とその数値
【マンセル値】 10Y 8/2(近似値)
【HEX:sRGB】 #CCC3A1
【RGB(sRGB)】(204,195,161)
【CMYK】(0,4,21,20)
土色の標準的な汚れの色とその数値
【マンセル値】 7.5YR 5/7(近似値)
【HEX:sRGB】 #9f6c31
【RGB(sRGB)】(158,108,49)
【CMYK】(0,32,69,38)
お住まいの環境や立地にもよりますが、外壁の汚れの大半は砂埃や土埃です。外壁が新しいうちは付着しにくくなっていますが、風雨や埃によって表面に微細な傷ができてしまうとそこに汚れが溜まりやすくなります。
付着しただけではさほど汚れは目立たないのですが、堆積してくると色も濃くなってくるので目立ちやすくなります。
2.大気汚染による煤
煤色の標準的な汚れの色とその数値
【マンセル値】 7.5YR 5/2(近似値)
【HEX:sRGB】 #887f7a
【RGB(sRGB)】(136 , 127 , 122)
【CMYK】(0,7,10,47)
車や工場、それぞれの技術進化が進んだために、数十年前に較べると大気汚染は驚くほど改善されました。
人件費の高騰や円高によって多くの工場が海外への移転した影響も否めませんが、本当に空気が綺麗になりました。幹線道路のお近くでも昔ほど排気ガス汚れは気にならないのではないかと思われます。工場から排出される煤煙はその近隣ではなく、風によって流されてしまうため、遠方が被害を受けてしまうこともあります。
3.油汚れ
油色の標準的な汚れの色とその数値
【マンセル値】 7.5Y 6/4(近似値)
【HEX:sRGB】 #a99663
【RGB(sRGB)】(169, 150, 99)
【CMYK】(0,11,41,34)
一般家庭では少ないですが、古い焼き肉屋や鉄板焼き屋の換気扇の排気口から垂れている汚れです。
本来であれば料理用の油がくすんだような色をしているものですが、ベタベタしているので他の汚れが付着してしまいすぐに真っ黒になってしまいます。大変頑固な汚れなので、ご自分のお住まいにはこのような汚れを付けないように定期的に換気口や通風孔を掃除した方がよいでしょう。
4.苔・カビ・藻の繁殖による汚れ
苔色の標準的な汚れの色とその数値
【マンセル値】 2.5GY 4/4(近似値)
【HEX:sRGB】 #6b703a
【RGB(sRGB)】(107, 112, 58)
【CMYK】(4,0,48,56)
お住まいの周りに湿気が多いと外壁に苔やカビ、藻が繁殖してしまうことがあります。
外壁が新しく水切れのいい場合や塗り替えてから数年で苔やカビ発生してしまう場合は、その壁面の近くに水溜りができやすい、地面にずっと泥濘があるなど、外的な要因も考えられます。水溜りをできにくくすることによって解消できることもあります。藻は発生しにくいのですが、経年で水切れが悪くなってしまうと発生しやすくなってしまします。
5.シーリングの可塑剤に付着する汚れ
煤色とほぼ同色の標準的な汚れの色とその数値
【マンセル値】 7.5YR 5/2(近似値)
【HEX:sRGB】 #887f7a
【RGB(sRGB)】(136 , 127 , 122)
【CMYK】(0,7,10,47)
サイディングの目地や窓枠のシーリングやその周辺に汚れが付着していませんか?
目地や窓枠に充填されていたシーリングから可塑剤(シーリングの柔軟性を保つための薬品)が溶け出してきてしまったからです。これはブリード現象と呼ばれるもので、可塑剤は油以上にベタベタしているので、すぐに汚れが付着してしまい、黒くなります。
最近では可塑剤が使用されていないものや溶け出さないノンブリードタイプのものも増えてきています。
改めて外壁の汚れとなっている色を見てみましょう
上記5つの外壁の汚れのうち、ベタベタする油汚れと可塑剤の汚れを除けば、砂や土はベージュ、または薄茶色、煤はグレーです。
苔や藻は深いグリーンですが、外壁に繁殖しても苔むして層が厚くなるわけではないので、緑みを帯びた薄茶色に見えることがほとんどです(外壁の色にも左右されます)。
ここまで汚れの色を見てきてもうお気づきかと思いますが、外壁に付く汚れは原色や濃い色はなく、ほぼ中間色、それも薄めです。
なので、汚れが中間色なら外壁も中間色で塗り替えれば汚れが目立たないのです。
私たちは感覚的に補色、白と黒や赤と緑(青)などの反対の色の組み合わせが目立つことを認識しており、交通標識などはそれに近い色使いがされています。
汚れが一番目立たない色はグレー
グレーは色味のない無彩色でなおかつ中間色なので、最も汚れが目立ちません。
グレーと聞くと人によっては「何だか暗めの色で好みじゃないないな」と思う人もいるかもしれませんが、明るめのグレーやウォームグレーを選べばそのように感じることはありません。
特にウォームグレーは『ウォーム』と名付けられているくらいですから、心配はいりません。
ベージュ・アイボリー・クリーム・ペールブラウンも目立ちにくい
ベージュ、アイボリー、クリーム、ペールブラウン(ごく薄い茶色)に共通しているのは白に近い色でそれとなく暖かみのある色を加えたものということです。
砂埃や土埃のサンドベージュにかなり近い色なので、汚れも目立たないことが分かります。「お住まいを真っ白に塗り替えたい」という需要は以外に多いのですが、塗り替えた後のことを考えてこれらの色を選ぶという方も多いです。
汚れが目立ちやすい色
前述のように「お住まいを真っ白に塗り替えたい」という方は多くいます。青い空に青い海、その中に佇む真っ白な外壁の建物、とても魅力的です。
それを考えると、ピュアなホワイトで塗り替えたくなる気持ちは理解できるのですが、後々のことを考えると、やはりお勧めはできません。
どうしてもいう方は白みがやや弱くなったオフホワイト、絶対にピュアホワイトという方はセルフクリーニング機能を持った防汚(低汚染)塗料で、なおかつ超高耐候のフッ素や無機成分の多いハイブリッドのものを使用するのがおすすめです。
さらに綺麗を長続きさせるコーティング材を上塗りすることで、それなりに汚れに対して強くなります。
黒も汚れが目立ちやすい
お住まいや建物を黒で塗りたいという方はほとんどいません。夏場はかなり暑くなるでしょうし、威圧感を与えてしまうので、景観条例に違反することにもなりかねません。
建物のデザインよってはピアノブラックやフルブラックなどは重厚な感じが増し、スタイリッシュに見えますが、それは建物が汚れていないことが前提です。
例えばピアノブラックのグランドピアノが手垢や埃で汚れていたら、どうでしょうか。高級感があるものだけに台無し感と残念感がありますよね。
黒は中間色と較べるとコントラスト比が大きいので、それだけ汚れも目立ちます。
その他原色はNG
白以外でお住まいを原色で塗り替えしようとする方はまずいないでしょうし、景観条例にも引っかかってしまうかもしれません。前述の通り、原色は中間色とのコントラスト比が大きくいずれも汚れが目立ちやすくなります。
店舗などの商用施設では原色を使うこともありますが、そういう場合は前述のように汚れにくい塗料や、比較的短いスパンでの塗り替えを行って清潔感を維持する必要が出てきます。
まとめ
これからの季節は塗装に最適なので、塗装をお考えの方は今回の記事を役立ててください(^▽^)/
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