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シマジューブログ

雨養生について解説しました(^▽^)/

雨漏り・板金交換・カバー工法

台風等で発生する暴風・暴雨は時にお住まいへ深刻な被害を生じさせてしまうことがあります。

いざ雨漏りを起こしてしまったらすぐにでも補修を行いたいですよね。

しかしこういった場合、多くのお住まいが同様の被害を受け、工事業者に依頼しても一か月以上先になってしまう・・・なんてことも珍しくありません。

記憶に新しい2019年9月8日に発生した台風15号は千葉県を中心に猛威を振るい、お住まいへの被害に留まらず、倒木による停電や断水を「引き起こしたことで、その地域全体の復旧を遅らせる事態になりました。

2018年8月28日に発生した今世紀最大ともいわれている台風21号も、最大瞬間風速が55m/sにも至り近畿地方を中心に多く爪痕を残しました。

当時ある屋根会社には2週間で100件以上のお問い合わせがあり、一年近く経過した現在でも工事が行われていないというお住まいもあるかと思います。

しかし1年以上もただただ雨漏りを起こしながら生活するわけにもいきません。

そこで今回のブログでは、雨漏りを起こしかねない状態のお住まい、いざ雨漏りを起こしてしまったお住まいで雨漏りの被害を最小限に抑える「雨養生」作業についてご紹介いたします。

高所での雨養生作業は大変危険ですので注意点も踏まえたうえで施工業者に依頼する必要がありますが、雨漏り被害を拡大させないために室内で出来る養生もあります。

雨漏りだけでもどうにかしたいと焦るお客様の心理につけこみ勝手にブルーシートを掛けた後で費用を請求したり、高額費用の工事契約を交わさせる悪質な業者の存在もたくさんいます。そのようなご相談も含め、突如訪れる被害時に慌てて悪質な業者へ工事を依頼することがないよう、日頃から準備をしておきましょう。

 

目次

雨漏りの放置は被害を大きくするだけです

雨漏りは経年劣化・自然災害・施工不良など様々な要因で起こりえますが、わずかでもお住まいに雨水が侵入している状態は原因を特定し補修工事を行っていかなければなりません。

「雨漏りの被害が軽い」「雨漏りが発生するときと発生しないときがある」等の理由で補修を先延ばしにしていても、雨漏りが自然に改善されるということはまずありません。

お住まいで雨漏りが生じると屋根材や外壁材などの腐食だけでなく構造・躯体の耐久性低下、内装材の腐食やカビの発生、家電製品の故障など被害は多岐にわたります。

ある一部分からの雨漏りであっても被害は徐々に拡大し、部分補修が可能であったはずなのにいつの間にか全面補修をしなければならないといったケースも少なくはありません。

 

また体調がすぐれないお年寄りやお子様がいらっしゃるお住まいでは、カビの発生によって喘息や肺炎等の健康被害までも引き起こしてしまう恐れもあるので、火急に対応していく必要があります。

雨漏りに気付いた時点で施工業者に相談し、現地調査で雨漏りの原因を突き止めたうえで補修工事を行い状態改善に努めなければなりません。

 

雨養生は雨漏り被害を最小限に抑えるための応急処置です

雨漏りの補修工事は緊急性が高い為に、我々も早急に対応させて頂いております。

雨漏り補修のご相談を頂き現地調査にお伺いした時点で工事の日程をお答えできることが理想的だと感じております。

しかし多くのお客様からのご相談をいただく中でなかなかスケジュールが組めずに工事まで日数がかかってしまうこともあります。

だからと言って雨漏りを起こしてしまっているお住まいをそのままにしてはおけませんよね。

このようにすぐ補修工事が行えない場合に「雨養生」をさせて頂いています。

養生とは通常工事中に他部位に傷や塗料が付着しにようにテープやビニールを使用して覆う作業で、塗装メンテナンスの過程では飛散防止用に足場に取り付けるメッシュシートや窓やドアのビニール、そして仕上がりをきれいにするため目地打ち替え補修時のマスキングテープも養生にあたります。

 

お住まいに雨水が侵入しないように行う養生は、「雨養生」と呼ばれ一時的に雨漏り被害を防ぐ、いわゆる応急処置の作業になります。

雨養生を行うことでお住まいへの被害も最小限に抑えることができますので、補修費用の軽減・工期短縮も図れますが、あくまで一時的な簡易補修ということを把握し早めに補修工事を行えるように対応していく必要があります。

 

被害箇所に合わせて雨養生の方法は変わります

応急処置でもいいので雨漏りを止めてほしいという方は多いかと思いますが、内心では「本当に雨漏りが止まるの?」「屋根の上はどのような状態になっているの?風では飛ばないの?」と不安抱えられているかと思います。

そこで雨養生の方法を雨漏りが起きる原因や箇所もあわせて簡単にご紹介したいと思います。

もちろん依頼した施工業者によって対応方法も異なりますが

①雨水が侵入しないこと

②強風や雨で養生が剥がれないこと

を目的に作業を行っておりますので、雨養生の様子を写真などと合わせて報告して頂けると尚安心です。

また現在雨漏りが起きていない場合でも、屋根材・外壁塗装の破損を防ぐためにも雨養生は効果的な簡易補修ですので築年数が経過している、補修を行うまでもないが屋根材が割れてしまった等の被害が軽度なお住まいの方も是非検討してみてください。

 

1.防水テープ・シーリング材

雨漏りを起こしかねない、雨漏りが発生してしまった原因箇所が小面積の場合は防水テープやシーリング材で雨養生を行います。

 

・雨漏りに至っていないが飛来物によって瓦やスレート屋根材が割れてしまった

屋根材にひび割れ・割れが起きるというのは珍しいことではありません。

実際に雨水の侵入を防いでいるのは下葺き材(防水紙・ルーフィングシート)ですので雨漏りを起こさないことも多いのですが、下葺き材が露出してしまうと太陽光や雨水によって劣化してしまうので応急処置は行っておくと良いでしょう。

屋根材に付着している汚れやコケは補修剤の密着性が悪くなってしまうために、綺麗に取り除いてから防水テープやシーリング材で雨養生を行う必要があります。

 

・雨漏りに至ってはいないが外壁材に割れが見られる

主原料の関係上クラック(ひび割れ)が発生しやすいモルタル外壁や。張り付け時に打ち込んだ釘によりひび割れが生じるサイディングですが、クラックが拡大するとその隙間から雨水が侵入し雨漏りを引き起こしかねません。雨漏りが進行することで外壁材や浸透防水シートが傷んでしまう前に補修を行いましょう。

外壁塗装メンテナンスの機会に補修することで補修跡を隠し綺麗に仕上げることができますので、塗装前にチェックし早めに補修を行いましょう。

可塑剤が含まれている安価なシーリング材はブリード現象を起こし外壁材を黒く汚してしまうので、誰からも見える外壁材の補修にはノンブリードタイプ且つ耐久性に優れたシーリング材を使用しましょう。

 

・屋根材の一部が錆びて穴が開き雨漏りが起きてしまった

金属屋根材の錆びは腐食が進行すると剥がれてしまうため、雨養生を行う前にケレンやペーパー掛けで表面を綺麗にしてから応急処置を行います。

雨漏り歌唱だけを張り替え全体の塗装メンテナンスを行うこともあるかと思いますので、屋根材と塗料どちらも相性が良く密着性の高いシーリング材を使用することも大切です。

 

・シート防水が破れて雨漏りが発生してしまった

ベランダ・バルコニーや陸屋根は防水層を形成し雨漏りを防いでいますが、シート防水は特に強風や捲れ、しわを起こすことがあります。すでに剥がれが見られるシート防水は補修時に剥がしますので、少しでも雨水が入り込まないように防水テープで雨養生を行っておきましょう。

対してウレタン塗膜防水、FPR防水は既存防水層を撤去するケースがほとんどない為、防水テープで出来た段差によって勾配不良を起こさないように養生方法も考慮しておく必要があります。

 

・強風で棟板金が外れてしまったが板金自体は変形せずに残っている

台風などの強風時に多くご相談をいただくのが棟板金の外れ・飛散です。風速や立地によって棟板金の被害は様々ですが、板金が変形せずに残っていれば釘穴を塞ぎビスで固定し直し、更に雨養生を行う場合もあります。下地の貫板は交換していない状態で再度外れてしまう恐れがありますので、必ず近日中に棟板金交換工事を行いましょう。

既に棟板金が外れ落下している場合は屋根材に開いた釘穴からも雨水が入り込まないよう、防水テープやブルーシート等で大きく覆う必要があります。

 

2.ビニール・ブルーシート

破損面積が広くまた確実に雨漏りを起こしている場合は雨漏り箇所がしっかり覆える程の雨養生を行わなければなりません、また養生後にも施工箇所別に注意点がございますので、定期的に養生の剥がれ等の問題がないかを確認しましょう。

 

・屋根材が破損し雨漏りが起きてしまっている

台風等の強風発生時に瓦が捲れ上がってしまった、棟が崩れてしまった、スレート屋根材が飛んでしまった等、屋根に関するご相談を多くいただきます。固定されていない屋根材は落下し二次被害を招く恐れもありますので、整列・撤去を行いブルーシートで雨養生を行います。更に今後風でシートが吹き飛んでしまう可能性がありますので重石として土嚢や瓦の設置、ロープで他部位への固定を行っておかなければなりません。

 

・外壁材が剥がれ落ちてしまった

豪雨・豪風でモルタルが剥がれ落ちてしまった、サイディングが割れてしまった等外壁の不具合も一時的にブルーシートで雨養生を行います。外壁でのシート固定は難しいので木材を下地にして釘等で仮留めを行います。

また破損箇所によっては雨養生を行う時点で足場仮設が必要なケースもございますので、点検時に養生費用と工事までの日程を確認しておきましょう。劣化で剥がれる部位として軒天も挙げられますが、雨水が直接当たらず養生を行うことでかえって強風の影響を受ける可能性もありますのであえて養生を行う必要はないでしょう。

 

・経年劣化によって陸屋根全体から雨漏りを起こしている

雨漏りは台風等で破損したことが原因で起こるわけではなく、経年劣化していた箇所が大量の雨に晒されることで発生することもあります。

目立った破損は見当らず原因特定の為に散水試験を行う事も可能ですが、いずれにしても全体的なメンテナンスが必要となります。この場合は全体を雨養生で覆った上で全体補修を検討しましょう。陸屋根はブルーシートの上に雨が溜まり続けてしまいますので、悪天候が数日続く場合は定期的に水を抜いてあげなければなりません。

 

まとめ

最後までお付き合いいただきありがとうございました(^▽^)/

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