コーキングの劣化、お家の点検をしておきましょう(^▽^)/
コーキング(シーリング)は外壁塗装に欠かせない存在であると同時に、悪徳業者の手抜きの手口にもなっています。
費用や使い方、メリット・デメリットなどを合わせて知ってほしい情報をまとめました。
あなたがお家の外壁塗装をしたいと思ったときに、工事内容について塗料やお金のことばかり気にしていませんか?
もちろんどんな塗料を使用するのか、お金のことも大事ですが、それらと同じくらい大事なのがコーキング(シーリング)です。
コーキングは、外壁塗装と切っても切れない関係にあります。
あまり考えないまま外壁塗装を進めてしまうと、せっかく納得のいく塗料選びや金額にできたとしても、失敗してしまう可能性があるのです。
また、コーキング(シーリング)について知ることは、悪徳業者による手抜き工事について警戒するきっかけにもなります。
ご相談をお客様から直接いただくこともあれば、悪徳業者による手抜き工事について警戒するきっかけになります。
見えにくい部分だからこそ、被害もわかりにくいため、このブログを参考にしてみてください。
あなたのおうちの外壁塗装を成功させるために
・コーキングとはいったい何なのか
・コーキング費用や寿命はどのくらいなのか
・コーキングは何に気を付ければいいのか
このように、コーキングについて疑問や悩みが生まれやすい部分を、一緒に解決していきましょう。
目次
コーキング(シーリング)って一体なに?
コーキング(シーリング)とは主に、コーキング材という液体を、おうちの外壁のひび割れや外壁材同士の隙間、窓枠や水回りの縁のどに注入する工事のことをいいます。
隙間に注入するとは一体どういうことなのでしょうか?
その理由や工程について解説していきます。
コーキング(シーリング)ってどんな工事?
ヒビ割れは、「モルタル」や「漆喰」というような、セメントや石灰と水を混ぜたものを塗り固めて作る「塗り壁」という種類の壁に起こりやすい現象ですが、コーキングは、基本的にそのヒビ割れを補修する作業のことをいいます。
また、塗り壁とは違うパネル状の壁材をおうちの祖臆面に張り付けていく「サイディング」や「ALC」といった種類の壁材を新しくするときにも、コーキングは必要になります。
そのため、外壁を補修したり新しくしたいときに、コーキングは欠かせない工事なのです。
外壁塗装の時にコーキングを行う箇所ってどこ?
外壁塗装を行う際に、一緒にコーキングしておきたい箇所がたくさんあります。
コーキングする箇所を塗装業者任せにしてしまうのではなく、あなた自身でもどこを施工しておくべきなのか確認し、把握しておきましょう。
このように、様々なパーツを組み合わせていく関係で、隙間というのは発生しやすく、お家の外も中もコーキングをしておかなければいけない箇所がたくさんあります。
外壁塗装も必須ですが、内装に対するコーキングの重要性も高いことを覚えておきましょう。
隙間には別名がある?
サイディングボード同士の間にできてしまっている隙間のことを、建築業界では主に目地(めじ)と呼んでいます。
塗装業者さんが目地と話していたら、基本的に隙間のことを指しているのだと考えてください。
コーキング材(シーリング材)の役割は?
コーキング材とは、主にシリコンやポリウレタンなどからできている樹脂製品のことで、水や空気を通さないため、物と物の隙間に注入することで基本的には密閉状態にすることができます。
私たちの身近でいえば、お風呂場のタイルや浴槽と壁との境目に、線状に埋まっているゴムのような柔らかいものがコーキング材です。
コーキング材は、「コーキング剤」と表記されたり、コーキング自体を「コーキング」と呼んだりしますが、
・コーキング=コーキング材を使った工事
・コーキング材=コーキングに使う材料
ここでは上記の定義で紹介していきます。
コーキング材は、外壁塗装においてどんな役割をもっているのか見てみましょう。
役割1:サイディングボードやALCパネル同士の隙間を埋める
サイディングボードやALCパネルを使う場合、どうしても建材同士の間には隙間・溝ができてしまい、雨水や汚れが侵入し、サイディングボードやALCパネルの寿命が短くなったり、あなたのお家全体が傷んで大規模な工事をしなければいけなくなったりすることがあります。
お家の外壁にとって、内部への雨水の侵入は命取りで、雨漏りに発展してしまったり、外壁が腐食して大規模な工事をしなければなくなったりする原因になるので、外壁塗装においてコーキングはとても大切な工事です。
雨水の汚れの侵入を防ぐことは、お家の寿命を延ばして安心した生活を送ることにつながるため、コーキングはお家を守るうえで基本的に欠かせません。
役割2:ヒビ割れ防止
コーキング材は、シリコンやポリエーテルなどの樹脂でできているので、ゴムのように弾力があり、コンクリートと違って柔軟に形を変えることができます。
基本的のお家の外壁は、温度の変化や地震によって、私たちの目ではわからない規模で膨張と収縮を繰り返しています。
外壁は、コーキング材とは違い固い素材でできているため、外壁材が押し合ったり引っ張りあったりすることでヒビ割れが起きてしまい、外壁同士に隙間ができてしまうことがあるのです。
お家の外壁同士の間に、柔軟性を持つコーキング材を注入しておくことで、コーキング材がクッション替わりになり、外壁同士が押し合いや引っ張り合いをしても衝撃を緩和して、ヒビ割れや隙間を作りにくくします。
役割3:サイディングボードやALCパネルを長持ちさせる
ボードやパネルが固いのに対して、コーキング材はゴムの性質を持っているため、クッション性に優れた柔らかい素材です。
ボードやパネルの代わりに膨張や縮小の動きをするので、ボードやパネルを破損することなく長い寿命を保ちやすくなります。
コーキングが持つ機能の中で、サイディングボードやALCパネルを長持ちさせやすいことは、最大の魅力です。
コーキングには防水性が備わっているため、外壁だけでなくキッチンやお風呂場の水回りにも基本的に使用できます。
キッチンの場合はカビ防止剤も一緒に使用するとよいでしょう。
コーキングとシーリングの違いは何?
コーキングについて検索すると、「シーリング」という言葉も一緒に出てくることが多いと思います。
コーキングとシーリングは同じものなのか、それとも違うものなのか、疑問に思うかもしれませんが、この二つは基本的に同じものだと考えて大丈夫です。
コーキング・・・caulking
意味・・・詰める、2つのものを1つにくっつける、ふさぐ
コーキング(caulking)はワインの線などに使われるコルク(caulk)が派生している言葉なので、コルクのように隙間を詰めるという考え方をするとわかりやすいかもしれません。
シーリング・・・sealing
意味・・・封印する、密閉する、ふさぐ
シーリング(sealing)は、私たちがステッカーやラベルと同じような意味で使うシール(seal)から派生している言葉で、シールのように密閉すると考えると意味が見えてきやすいですね。
それぞれの意味を見ていただくとわかるように、コーキングとシーリングに大きな違いはありませんが、2つの始まりを知ると、名前が別になっている理由がわかるでしょう。
「日本シーリング材工業会」という団体では、日本で初めて使用された建築用のシーリング材は「油性コーキング材」と呼ばれるシーリング材だと明示しています。
つまり、シーリング材の中の一つに油性コーキング材という種類があるということです。
油性コーキング材は今ではあまり使われていませんが、かつて主流だったため「コーキング材」という言葉だけが残り、現在はコーキングとシーリングの2つの呼び名が使われていると考えられています。
実際のところ、塗装業者さんごとに呼び名はバラバラで、同じ意味合いで使われていることがほとんどなので、外壁塗装でコーキングとシーリングを考えるときは、別々ではなく、同じものと考えて問題ありません。
「シーラー」に注意!
シーリング材は、シーリング・シール材・シーラント・シーラーなど呼び方がたくさんあり、塗装業綾さんによって呼び方が違うことがあります。
注意点は、「シーラー」という呼び方が、外壁塗装に使われる材料の中でまったく別のものの名前でもあることです。
とてもややこしくて混乱しやすいと思いますが、外壁塗装のシーラーという言葉は、2種類の意味で使われている場合があるということを覚えておきましょう。
コーキングはなぜ使われるようになったの?
昔は外壁塗装といえばモルタルと呼ばれるセメントを主成分にした塗材が主流でした。
しかし、モルタルはセメント材であるため外壁へ塗り付けるには、左官作業ができる職人が必要なこと、職人の腕が試され誰でも簡単にできるものではなかったことから、外壁塗装の工事としては難しい部類に分類されていたのです。
左官作業は限られた職人でしかできないといった背景があったので、セメント材を塗り固めるのではなく工場で作られたサイディングボードやALCパネルなどの建材を持ってきて、貼り付けるというやり方が使われるようになっていきました。
サイディングボードの方が簡単だからコーキングが増えた?
サイディングボードやALCパネルを用いる場合、もともと工場で作られた建材をお家まで運んで貼り付ける
だけなので、それほど難しい技術や職人の経験などを必要としません。
そのため、今では多くのお家でサイディングボードやALCパネルが使われるようになり、コーキングが行われることが増えています。
コーキングが使われるようになった理由
時代の流れとともに、難しい外壁から簡単な外壁塗装ができるようになったため、コーキングが使用されるようになり、その重要性が高まってきました。
コーキング(シーリング)の費用と寿命はどのくらい?
あなたのお家の外壁塗装で、コーキングについて考えるとき、気になるのはやはりお金がどのくらいかかるのか、どのくらい長持ちするのかだと思います。
コーキング(シーリング)の費用は?
以下は、コーキングの費用相場です。
上記の表を見てわかるように、コーキングは2種類の工事があるのです。
見積書のジョーキング(シーリング)の数量はm(メートル)
外壁塗装の塗料は、外壁面に塗っていくので平方メートルの単位で計算されますが、コーキング材は、外壁のヒビ割れや外壁材の隙間といった、外壁と外壁の間を線状に注入するものなので、基本的にm(メートル)の単位で計算されます。
あなたのお家の外壁工事を塗装業者さんに見積もりしてもらったとき、見積書に書かれている単位で混乱しないようにしましょう。
コーキング(シーリング)の寿命は?
コーキング材は絶えず膨張や縮小を繰り返しているため、コーキング材そのものの寿命はそれほど長くはありません。
そのため、コーキング材はサイディングボードやパネルに比べて早く劣化してしまいます。
もちろん、コーキング材も常に進化しているため、新しいコーキング材であればそう簡単に破損することはないでしょう。
ですが、平均すれば5~10年ほどの寿命(耐用年数)が精いっぱいといったところです。
コーキングの寿命の見分け方
コーキングの寿命については、基本的に見た目ですぐ判断することができるので、どんな状態が修理どきなのか見ていきましょう。
これらがコーキングの寿命を判別する代表的な症状です。
見た目でもすぐわかるので、一度お家のコーキング部分を確かめてみましょう。
コーキングの取り替えサイクルは何年で考えればいい?
外壁塗装の塗り替えサイクルが約10年となっているので、この年数を基準にコーキングの取り替えサイクルを考えて、費用を計算してみましょう。
例えば、コーキングの打ち増しをした場合には、仮に4年後に再度コーキングの打ち替えをすることで10年間の間で3回コーキングが発生する可能性が高いです。
1年目 + 5年目 +10年目 = 3回分の費用
しっかりとコーキングの打ち替えや場合は、10年間で2回のコーキングで済むという計算になります。
1年目 + 10年目 = 2回分の費用
これはしっかりと丁寧なコーキングを行った場合10年保つと想定したものなので、悪徳業者にコーキングを依頼してしまった場合は、手抜き工事もあり得るので、3回では済まないかもしれません。
相関が会えるとやはり知識をつけ優良業者に依頼した方がいいといえますね。
まとめ
最後までお付き合いいただきありがとうございました(^▽^)/
現在、外壁塗装をご検討中であれば、ご相談・診断・お見積り無料になっていますので、株式会社シマジューにお気軽にご相談ください。
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