エコキュートはお得?メリットとデメリットについて知っておきましょう(^▽^)/
安全性からオール電化の人気が高まり、エコキュートにも注目が集まるようになりました。
ですが省エネで電気代を抑えるというざっくりとした知識はあっても、エコキュートについてよく知らないという人は多いかもしれません。
そこで、そもそもエコキュートとはどのようなものなのか、ガス給湯器と比べてどんな違いがあるのかなど、その特徴や仕組み、メリットやデメリットなどについてご紹介していきます。
目次
1.エコキュートとは
エコキュートの正式名称は「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」といい、ヒートポンプ技術によって空気の熱を利用することで、お湯を沸かす家庭用給湯システムのことをいいます。
安い夜間電力を使用して効率良くお湯を沸かすことができるので、とても省エネになります。
ガス給湯器よりもランニングコストを抑えられることから、近年注目が高まっており、買い替えを検討する人も増えている傾向にあります。
2.エコキュートの特徴と仕組み
エコキュートは大きく分けると「ヒートポンプ」と「貯湯タンク」の2つの構成で作られています。
「ヒートポンプ」とは、エアコンの室外機と同じ形状をしている「熱をつくり出す機械」のことで「貯湯タンク」は、沸かした湯を貯めておくタンクのことをいい、大きな冷蔵庫のような形をしています。
エコキュートの第一の特徴は「空気の熱を使ってお湯をつくる」こと。
具体的には、以下のようなサイクルを繰り返すことで、貯湯タンクに沸かしたお湯を貯めていきます。
1:ファンを回転させて外気をヒートポンプ内に取り込み、ユニット内の冷媒(二酸化炭素)を温めます。
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2:温められた冷媒を圧縮機に送り、圧縮することで約90℃の高温にします。
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3:高温になった冷媒を、別の熱交換器を介してタンク内の水を温めます。
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4:その後、冷媒を膨張弁にかけることで膨張させ低温にします。
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タンク内の高温のお湯に設定温度になるよう水を混ぜて、お風呂や台所、洗面などに給湯されます。
エコキュートは、ほぼエアコンと同じような原理です。
外の機械(ヒートポンプユニット)が動いているときにそばに寄ると、とても涼しいです。逆に、冬はとても寒いです。
いくら外の気温が氷点下でも、お湯を作ることができます。何故なら、機械にとってはマイナス5℃であっても、マイナス10℃よりは5℃も暖かいということです。
その5℃の温度差も加圧されることで、さらに高温になり、その熱をお湯に変え、タンク内に90℃のお湯を貯えることができます。
3.エコキュートとガス給湯器の違い
エコキュートとガス給湯器。このふたつの大きな違いは、お湯をつくる燃料と仕組みです。
エコキュートは少量の電力と空気の熱を使ってお湯をつくり、お湯をタンクに貯めて利用します。一般的なガス給湯器は、ガスによって配管を熱くして、その中に水を通すことでお湯をつくります。
必要なときに必要なだけ、たっぷりと新鮮なお湯を使えるのが特徴です。
ただし、ガス給湯器には、水をお湯にするための燃料のガスのほか、給湯器自体を動かす電気も必要で、さらに運転中には給湯器本体から高温の排気があります。
エコで環境にやさしいとはいえないのが、エコキュートとの大きな違いともいえるでしょう。
また、火災の恐れがあるガス給湯器に対して、エコキュートは火を使わないので安心して使用することができます。
4.エコキュートのメリット
メリット:1光熱費が安くなる
エコキュートの最大のメリットは、光熱費が安くなることです。
ガスよりも割安な夜間電力を使用することで、電気代を抑えることができ、月々の光熱費の節約につながります。
メリット2:地球にやさしい
エコキュートは、大気中の熱と電気を使ってお湯をつくるので、大幅に二酸化炭素の排出量も低減でき、地球温暖化防止にも貢献することができます。
メリット3:災害時でも安心
電気や水道が止まってしまったときでも、貯湯タンク内にお湯が貯まっていれば、備え付けの非常用水栓から、お湯(水)を取り出すことができます。
また、災害時のライフラインの復旧は、ガスより電気の方が早いといわれており、電気でお湯を沸かすエコキュートの方が安心ともいえるでしょう。
メリット4:補助金が出る場合も
エコキュートを購入する際には、国や自治体から補助金が出る場合があるので、購入前に各自治体のホームページ等で確認してみましょう。
5.エコキュートのデメリット
デメリット1:初期費用が高い
エコキュートは月々の光熱費は安くなるのですが、ガス給湯器などと比べ初期費用が高いのがデメリットのひとつです。
ガス給湯器の初期費用は20万円程度ですが、エコキュートは機種や設置条件にもよりますが、40〜70万円程度となっています※。
※2021年9月 エディオン調べ
デメリット2:ガス給湯器よりも広い設置場所が必要
エコキュートは、ヒートポンプユニットと貯湯タンクの2つを屋外に平置きで設置しなければなりません。そのため、省スペースで壁掛け設置ができるガス給湯器よりも、広いスペースが必要です。
しかし、最近では従来の一般的な角型に加え、かなりスリム化した薄型のものも多く普及しています。
今まで置き場がないからと、エコキュートの設置を諦めていたという方でも、導入できる可能性があるのでチェックしてみると良いでしょう。
デメリット3:お湯切れの心配
来客や家族の帰省などで、いつも以上にお湯を使うとタンク内のお湯がなくなってしまった場合「お湯切れ」の心配があります。
ただし、家族構成や生活パターンをしっかり把握して、最適な機種を選んでおけば、よほどのことがない限りこのお湯切れは防ぐことができるようです。
※湯切れ対策
エコキュートの設定をこまめに変更する
前日に、翌日の湯量が増えることが既に分かっている場合は、前夜のうちに満タンでお湯を貯められるように設定を変えておきましょう。また、日中に沸き上げしないように設定している場合は、その設定を解除しましょう。また、お客様が来られる際は、近くの銭湯や温泉を利用するという方法もあります。
追い焚きは使用しない
実は、追い焚きは節水にはなりますが、かなりの量のお湯を消費します。湯切れが頻繁に発生する場合は、追い焚き機能は使わないようにし、高温差し湯で浴槽内のお湯を温めるようにしましょう。
6.エコキュートの設置費用
エディオンで取り扱いのある商品は、電気温水器・エコキュートからの買い替えの場合、設置費用は398,000円〜648,000円(税込)。ガス・石油給湯器からの買い替えの場合は453,000円〜703,000円(税込)となります(2021年10月時点)。
この価格は370L(2〜4人向け)のもので、460L(4〜6人向け)ですと上記金額プラス33,000円(税込)、560L(6人〜向け)ですとプラス66,000円(税込)となります。
初期費用は膨らんでしまうものの、長期的に考えるとトータルコストが魅力的なエコキュート。
住宅形態にもよりますが、ガス給湯器からエコキュートへの交換は可能です。
ただし、設置場所、家族構成、生活スタイルによって、エコキュートが向いている家庭、ガス給湯器が向いている家庭があります。
導入後に後悔しないためにも、買い替えを検討しているのなら、まずはエコキュートを取り扱っているリフォーム会社等に相談するのが良いでしょう。標準工事込みの価格設定や、長期の保証を付けてくれる会社が安心です。
まとめ
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
株式会社シマジューではエコキュートの設置も承っております!
ご相談・診断・お見積もり無料になっていますのでお気軽にご連絡ください(^▽^)/