外装コーキングとは?【役割・寿命・費用について】
今回は、外装コーキングについて説明していきたいと思います。
そもそも、「コーキングとは何?」と思う方がいらっしゃると思いますので少しコーキングについて説明していきたいと思います。
コーキングとは、外壁材と外壁材のつなぎ目にできる隙間を埋めることであり、またシーリングとも呼ばれ、サイディングやALCの外壁など複数のボードを張って作られている外壁に見られているものとなっています。
例えば、家族が出来て新築のお家を方は沢山いらっしゃると思いますが一番最初に傷みだすのがシーリング箇所なのですが自分自身では気づかない人が多く、主に訪問業者さんに言われて気付く方がほとんどです。
目次
症状について
まず始めに、外装コーキングの傷みはどのような症状が起きてしまうのか。また、外装コーキングに傷みが出てきたらその原因は何なのか。もし出来てしまった場合どのように対策をとるべきなのか。また傷みの症状にも何種類かありますのでそれについて一つ一つ説明していきたいと思います。
外装とシーリズ材との間に隙間ができる剥離の症状
原因としてはプライマーの塗り忘れ、プライマーの塗りムラ、外壁の動きにシーリングの接着強度が耐えられなかったり、3面接着による施行などがあります。
対策としては、次回の打ち替え時にはプライマーをしっかりいれる事が大切であり、3面接着を防ぐため底部分にボンドブレーカーというテープを貼ってからシーリングを打つ事が大事です。
シーリング材の真ん中が切れる破断の症状
原因としてはコーキング材自体の劣化、寿命などの関連があります。
対策としては、次の打ち替え時には耐久性の良いシーリング材を選ぶ事が大切となってきます。
シーリング材のすぐ後ろにバックアップ材・ハットジョイナーが見える症状
原因としては、シーリング材の厚み不足があります。
対策としては、バックアップ材をいれず、ボンドブレーカーを貼りシーリングを打ち厚みを確保(8mm以上)などの対策があります。
シーリング材がとれた状態、欠落などの症状
原因としては、プライマー不足やシーリング材の選定不足があります。
対策としては、次の打ち替え時にはしっかりとプライマーを塗り、耐久性のいいシーリング材を選定する事です。弾力性がなくスカスカの場合は、早めの対策が必要です。
これらが、傷み状況や原因と対策になります。
コーキングの役割
次に、コーキングの役割について説明していきます。
主に、役割としては防水であり住宅にとって雨水の侵入は、建物の構造を劣化させ寿命を縮める大敵です。適正に施工及びメンテナンスされたコーキングでしたら、大切なマイホームを守ってくれます。
コーキングの寿命は何年か?
コーキングの寿命は何年もつのかについて説明していきます。
一番始めにもお話ししたのですが外壁において最初に劣化していくのがコーキング部分と言われています。
あくまでも目安ですがコーキング部分がひび割れしてくるのが早くて5年~7年と言われており、一般的には10年後と言われています。ただ、雨風による打撃や紫外線量や地震の揺れなどの、立地環境によって大きく異なってきます。
コーキングの費用について
コーキングには2種類の工事方法があり、それはコーキング打ち増し工事ともう一つがコーキング打ち替え工事です。
コーキング打ち増し工事の内容は、外壁に注入されている古いコーキング材の上から、新しいコーキング材を重ねて注入する工事方法です。次のコーキング打ち替え工事内容は、外壁に注入されている古いコーキング材を取り除き、新しいコーキング材を注入する方法です。
次に、計算について説明していきますが外壁塗装の塗料は、外壁面に塗っていくので㎡(平方メートル)の単位で計算されていますが、コーキング材の場合外壁のひび割れや外装材の隙間といった、外壁と外壁の間を線状に注入していくものなのでm(メートル)の単位で計算されています。
なので、もし外壁塗装工事を塗装業者さんに依頼される場合、コーキング材はm(メートル)で計算されていることを覚えていた方が良いかもしれません。
コーキング費用を安く抑える方法としては打ち増しと打ち替えでは、打ち増しの方が古いコーキングの上から注入するのでコーキングの量も少なく、費用を削減できますしまた、サイディングボードやALCパネルの場合隙間が多いのでコーキングをする箇所が多くなり、費用がかかる分打ち増しを選ぶ方がいらっしゃいます。
しかし、デメリットがあり費用が掛かるからといって、劣化しているコーキング材の上から新しいコーキング材を注入する、打ち増しを選んではいけません。なぜなら、年月が経って劣化しているコーキングの上に、新たにコーキング材を注入するので既存のコーキングが影響してしまう為すぐにダメになってしまう可能性が非常に高いです。
少し、料金は高くなってしまいますが結果的に長持ちするほうが費用を抑えられるので新しくするコーキング打ち替え工事をおすすめします。
まとめ
コーキング材は、雨水の侵入によるダメージから守ってくれる最も重要なものとなっています。
そして、メンテナンスで重要なものは住宅の構造や環境に適したコーキング材を正しく使うことが大事となってきます。
また、信頼できる業者さんに相談し適切なメンテナンスを行うことで自分のマイホームの家の寿命が10年も20年も変わってきますので皆さん忘れずに依頼するようにしましょう。
コーキング工事をやるにも多少お金がかかってしまい怠る方や少しでも費用を抑えようと打ち増しをやる方がけっこうな確率でいらっしゃりもちろん打ち増しでもやるだけで変わってはくるのですがもし、自分の家を長持ちさせたいと思う方には打ち増しよりも打ち替えの方がいいと思います。
打ち増し、打ち替えでは料金は変わってきますが今後の事を考えると打ち替えの方がもちろん長持ちしますので料金も抑えられると思いますので自分のマイホームの為にも工事を依頼し出来るだけ打ち替えの方で依頼するようにしましょう。