目次
1 玄関ドアの種類
玄関ドアの種類を整理するためには、まず玄関ドアが大きく2つに分かれることを理解しておく必要があります。玄関ドアはその開け方によって「開き戸」と「引き戸」の2種類に分かれます。それぞれどのようなドアタイプなのでしょうか。
開き戸とは玄関ドアにハンドルやレバーを取り付けて、ドアを押したり引いたりすることで開け閉めするドアタイプのことです。日本に洋風な家が作られ始めると同時に玄関ドアとして使われるようになり、現在はマンションなども含めて一般的なタイプとなります。
引き戸とは玄関ドアを横にスライドさせて動かす玄関ドアのタイプです。昔の日本家屋はほとんどが引き戸のタイプとなっています。近年は開き戸の方が一般的になり、引き戸はあまり使われなくなりました。しかし、引き戸には玄関を広く使えるといったメリットもあり、最近見直されてまた使用されるようになってきているのです。
開き戸の種類
片開きドア
ドアが一枚タイプの開き戸です。非常にシンプルな作りになっており、価格もやすく使用される事が多いタイプのドアになります。マンションでよく使われており、色やデザインが豊富な種類のドアが販売されており、定番ドアとなっております。
親子ドア
大きさの異なる2枚のドアを組み合わせたタイプの玄関ドアです。大きなドア(親扉)のほにハンドルやレバーがついており、通常は大きなドアのみ開け閉めするタイプとなっています。車椅子や大きな荷物の搬入時には小さいドア(子扉)も開け閉めできるようになっているので、広く使うことができます。
両開きドア
大きさの同じ2枚のドアを組み合わせている玄関ドアです。どちらにもハンドルやレバーがついており、どちらのドアからも出入りできるようになっています。玄関を広く使うことができ、豪華な造りとすることができる一方、玄関の幅を広く取らなければならなかったり、価格が高価なものになるということもあるのです。
引き戸の種類
引き違い扉
2枚のドアを互い違いにつけることで、どちらも動かすようにできる引き戸のタイプです。玄関ドアでは主に使用されるタイプのドアとなっており、玄関を広く使用することができます。
片引き扉
片方にだけドアをつけて、そのドアをスライドさせることで開け閉めできるようにしたドアタイプです。どちらかというと、玄関ドアよりも家の中のドアに使用されることが多いです。シンプルですっきりとした印象を作ることができます。
両引き扉
片引き扉を二つくっつけたような玄関ドアのタイプです。非常に豪華な造りとなっている一方で、玄関の幅をかなり広くしないと使用することができません。
2 玄関ドアの鍵
日々の暮らしで中で必ず使用する鍵。特に玄関の鍵は防犯上非常に重要な役目をしてくれています。そんな家の玄関を守る鍵が壊れて掛からなくなったら大変ですよね。またどこかに鍵をなくしてしまった時は合鍵を持ってたとしても誰かに拾われている可能性もあるのでそのまま使い続けるのも不安が残りますよね。地域によっては空き巣が多発してしまう場所は、注意が必要になってきます。このような時に防犯性の高い鍵を使用していれば
空き巣などの防犯に繋がります。そこで玄関の鍵はどんなのがあるのか紹介していきます。
シリンダータイプ
日本の住宅で最も使われているタイプの鍵になります。
料金の相場 (ノーマルキー 10,000円~15,000円)
(ディンプルキー 15,000円~30,000円)
インテグラル錠・ドアノブ
主に玄関や勝手口に使われている錠タイプの物になります。
料金の相場 (ノーマルキー 10,000円~15,000円)
(ディンプルキー 15,000円~22,000円)
引き違い戸錠
横に開閉する和式の扉の中央(扉が重なる部分)に装着されています。
料金の相場 (ノーマルキー 15,000円~20,000円)
(ディンプルキー20,000円~25,000円)
レバーハンドル錠
マンションやアパートによく使用されているタイプで、横向きの棒状のレバーの上に、突起した鍵シリンダーがあります。
料金の相場 (ノーマルキー 10,000円~15,000円)
(ディンプルキー 15,000円~25,000円)
プッシュプル錠
扉を開け閉めする時にハンドルを押したり引いていくことで開閉を行うことができる錠前。取っ手から離れた位置の上下に鍵穴が2箇所付いているタイプもあります。
料金の相場(鍵穴1ヶ所交換)
(ノーマルキー 18,000円~22,000円)
(ディンプルキー 26,000円~38,000円)
電子錠(カードキー・生体認証錠)
カードをかざすタイプや指紋を認証するタイプ、暗証番号を入力するタイプなどいろいろなタイプがあります。電気工事が必要なものと、電気工事が不要で電池のみで動くタイプがあります。電子錠は、室内で使うものと玄関などの出入り口で使うもの、企業などのハイセキュリティを重視する場所に使うもので大きく金額が異なります。
料金の相場 (電池式タイプ 20,000円~100,000円)
3 ドアの選び方
ライフスタイルに合わせる
車を止めたり、門扉があるなどして玄関前のスペースが十分に取れない場合は、引き戸がおすすめです。限られた空間を最大限に利用できる上、ドアを開けたままの状態にすれば、お年寄りやベビーカーを押しての出入りもスムーズにできます。
また小さな子供さんがいる場合は握りやすい大きめのハンドルがついた玄関ドアを選びましょう。
耐熱性や耐久性で選ぶ
玄関ドアには木製とアルミ製の2つがありますが、それぞれメリットやデメリットがあります。
夏場の暑さや冬場の冷たい空気を室内に侵入させない断熱性においては、木製の玄関ドアが優れていますが、耐久性としてはアルミ製の玄関ドアの方が有利です。しかし、木製のドアでもこまめにメンテナンスをすれば30年以上使うことができます。
一方、アルミ製のドアでも内部に断熱材が入った商品も発売されています。
以上、玄関ドアの種類や特徴についてご紹介しました。
玄関は住まいの顔、ドアのデザインも大変重要ですが、家族みんなにとって一番使い勝手のいい玄関ドアを選ぶのが一番です。
たくさん種類があって大変ですが、あなたの家庭に合った玄関ドアをじっくり選んで決めてください。